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性欲の道先案内人

by MIKI

私が、やさしいグループでスタッフを始めて、気がつけば一年以上が経ちました。
今は、現場責任者というカタチで、現場を任されるぐらいには成長させてもらっています。

この仕事は、毎日がジェットコースターのようです。
電話は鳴る。
予約は動く。
キャストさんの状況も変わる。
お客様の希望も変わる。
予定通りに進む日もあれば、「今日、現場に悪霊でも出ましたか?」と言いたくなる日もある。

それでも私は、この仕事を刺激的で、面白くて、かなり奥深い仕事だと思っています。

もちろん、世間的に見れば、風俗店スタッフという仕事は、あまり良いイメージを持たれにくいかもしれません。
人によっては、家族や友人に自分の仕事を堂々と言えない方もいると思います。
それは仕方のない事です。
この業界に対する偏見は、まだまだあります。

でも、私は自分の仕事を隠す必要はないと思っています。
少なくとも、仕事の中身としては、プライドを持ってやるだけの価値があると感じています。

ただ、ひとつ問題があります。
“風俗店スタッフ”って呼び名、カッコ悪くないですか?

いや、分かります。
仕事内容としては間違っていない。
でも、響きがあまりにも事務的すぎる。

まるで、ただ電話を取って、空いている時間に予約を入れて、料金を案内しているだけの人みたいに聞こえる。
でも実際は、そんな単純な仕事ではありません。

お客様は、ただ「何分いくらですか?」だけを聞きたいわけではありません。
本当は、不安もあります。
迷いもあります。
緊張もあります。
自分の性癖をうまく言葉にできない人もいます。
何を選べばいいのか分からず、電話口でふわふわしている人もいます。

こちらは、その声の温度を聞きながら、何を求めているのかを電話口で探っていきます。

強めが好きなのか。
優しい雰囲気がいいのか。
緊張しているのか。
初めてで不安なのか。
ただ勢いで電話しているのか。
それとも、本当に自分に合う体験を探しているのか。

そういうものを受け止めて、整理して、形にしていく。
つまり、私たちの仕事は、ただの予約係ではありません。

お客様の中にある、まだ言葉になっていない欲望を案内する仕事です。
だから私は、自分自身の仕事をこっそりと、こう呼んでいます。

性欲の道先案内人 ── リビドー・ナビゲーター

めちゃくちゃカッコいい!
急に横文字にしただけで、だいぶ怪しい職業感が出ました。
名刺に書いてあったら、かなり嫌がられます。
でも、実は割と本質を突いていると思っています。

リビドーとは、ざっくり言えば欲望や衝動の事です。
人間の中にある、理屈だけでは片づかないエネルギーです。

お客様は、そのリビドーを持ってお店に来ます。
ただし、それはいつも綺麗に整っているわけではありません。
むしろ、だいたい散らかっています。

「こういうのが好きかもしれない」
「でも恥ずかしい」
「初めてだから分からない」
「失敗したくない」
「できれば自分に合う人に会いたい」

そういう混ざり合った気持ちを、こちらが丁寧にほどいていく。
この仕事には、接客力が必要です。
聞く力も必要です。
空気を読む力も必要です。
相手を安心させる力も必要です。
そして何より、人間の欲望をバカにしない姿勢が必要です。

風俗という場所は、表面的には分かりやすい欲望の場所です。
でも実際には、もっと繊細です。
ただ性的なサービスを提供しているだけではなく、不安を和らげたり、緊張をほぐしたり、
お客様が安心して自分の欲望と向き合える入口を整える場所でもあります。

その入口に立っているのが、私たち現場のスタッフです。
だから私は、この仕事を雑にやりたくありません。
適当に電話を取って、適当に案内して、適当に回すだけなら、たぶん誰でもできます。

でも、それではこの仕事の面白さは分からない。
お客様の声を聞き、女の子の個性を理解し、その日の状況を見ながら、できる限り良い形で繋ぐ。
そのひとつひとつが、現場の体験を作っています。

目立つ仕事ではありません。
華やかな仕事でもありません。
むしろ、地味です。
かなり地味です。
でも、地味だからこそ大事です。

お客様にとって、最初に触れるお店の空気はスタッフの対応です。
そこで安心できるか、不安になるか。
そこで期待が高まるか、冷めるか。
実は、その時点で体験はもう始まっています。

そう考えると、風俗店スタッフという仕事は、ただの裏方ではありません。
欲望の入口を整える仕事。
混沌とした感情を、安心できる体験へ変える仕事。
そして、お客様と女の子の間にある見えない橋をかける仕事です。

だから私は、今日も電話を取ります。
予約を組みます。
相談を受けます。
時にはバタバタしながら、時には白目をむきながら、愚痴を言い、お菓子を食べ、それでも現場を回します。

なぜなら私は、ただの風俗店スタッフではないからです。

私は、性欲の道先案内人。
リビドー・ナビゲーター。
お客様のまだ見ぬ欲求を、安心の形に変える者。

……まあ、職務経歴書にはたぶん書きません。
でも、心の名刺には、わりと本気でそう書いています。

ちなみに、使う機会はほぼないのですが、そろそろ私の名刺も作っていただけないでしょうか?
きっとその名刺は、日々現場で戦う私にとって、ちょっとした「心の武器」になる気がします。

まぁ、長々と書いてきましたが、要するに名刺バトルでアラヤ店長澤田学園長にマウントを取る為の名刺が欲しいという、ささやかなおねだりのお話でした。