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山頂まで、焦らされる。

by NATU

📅8/9(日) Day1「登山口では、まだ余裕ぶっている」

こんばんは、Natuです。

不意に思い立ち、今日から登山を始めました。

登山口という場所には、少し不思議な空気があります。

まだ誰も汗をかいていない。
息も乱れていない。
それなのに、みんなこれから何かが始まることだけは知っている。

僕も、なんとなく余裕のある顔をしていました。

でも頭の中では、すでに誰かが横を歩いています。

途端に登山が始まっていく。
そして、少しだけ焦らしたくなる。

「先に行っていいよ」

そう言いながら、僕はわざと歩く速度を落とす。

登山は始まったばかり。


📅8/10(月) Day2「中腹で、心拍がばれる」

こんばんは、Natuです。

昨日より、山が少し本気です。

登り始めは平気でした。
でも中腹あたりで、急に景色が変わります。

汗が出る。
息が上がる。
心拍が、少しだけ正直になる。

身体というのは、思っているより早く本音を出しますし、そしてとても正直です。

「あと少し」

出ました。

焦らし界でいちばん信用できない言葉です。

頂上は見えている。
でも、まだ着かない。

触れそう。
でも、まだ触れない。

登山なのに、途中から距離感のことばかり考えていました。

山に焦らされているのか、
僕が誰かを焦らしているのか。


📅8/11(火) Day3「山頂で、一番おかしくなってたのは僕」

こんばんは、Natuです。

今日は山の日です。祝日です。

8/9に登山口で余裕ぶって、8/10に中腹で心拍がばれて、今日ようやく山頂です。

長かった。

頂上は見えている。なのに、まだ行かない。あと少しなのに、もう少しだけ止める。頭の中の誰かが「まだ?」みたいな顔をしている。

それを見て、僕はまた言います。

「もう少し」

山に登っているはずなのに、途中からずっと焦らしのことしか考えていませんでした。山が僕を焦らしていたのか。僕が誰かを焦らしていたのか。たぶん両方です。

でも今日、ひとつわかりました。

山頂の景色は、すぐ着いたらここまで効かない。

待って、登って、息が上がって、心拍がうるさくなって、まだかまだかと思ったあとに見えるから、身体に残る。

焦らしも同じです。

近づく。止める。見せる。まだ行かせない。そうやって引っ張った時間が、最後の一瞬を強くする。

山頂でそれを理解した瞬間、手元のカップが傾きました。

今日も股間にこぼれたコーヒーが湯気を出している。

この湯気はいつから出ることになっていただろうか。いや、山を登り始めたその時から、股間から湯気が出ることは決まっていたはずだ。でも…いつから?

――いつだって油断はできない


【お詫びとゆるバレ】ちいかわ、って知ってます? ちいかわ。流行ってるじゃないですか。だから、観てきたんですよね、映画。でももうなんか、ちいかわがかわいそうでかわいそうで…。決断なのか、なりゆきなのか、どーにもこーにもだったのか…。あんまり勇気をたたえるような、プラスの方向には捉えられなかったなー。ひとりで抱え込まなくていいんだぞ!(実際ひとりで抱え込んでなかったっぽい?)

伝わってるかもしれませんが、ハチワレ派です🙋