
今年はうちの家族にとって、本当に大きな変化がありました。
お父さんは脱サラしてカナダに渡ってから約30年近く、旅行以外では日本に帰ってくることはありませんでした。
そんなお父さんが、おじいちゃんの体調不良や他界をきっかけに、地元の四国に帰省することになったのです。私の人生の中で「こんなことが起きるなんて」と思うような出来事でした。
学生時代の私は、お父さんのことがとにかく苦手でした。厳しくて、それなのに自分は女遊びばっかで、なんなんだと。両親の離婚のタイミングもあって、お父さんに対しては失望の気持ちが強かったのを覚えています。
東京に出てからは会うこともほとんどなく、心の中でも「あんまり意識してなかった」というのが正直なところでした。
けど今回お父さんの帰省で、久しぶりに一緒に過ごす時間が増えました。おじいちゃんのお彼岸を兼ねて「おじいちゃんの分まで楽しもう会」をこないだお休みをもらって親戚と四国でしてきたのですが、お父さんも久しぶりの家族とのあたたかい時間に「こういうのもいいね」と言って、本当に楽しそうにしていました。
その姿を見て、海外でずっと一人で頑張ってきたお父さんが、今こうして日本で家族と楽しい時間を過ごせてよかったなと。一緒にお酒を飲んで笑顔を見せるお父さんは、昔の厳しい印象とは違い、年のせいか少し丸くなったのかな。相変わらず運転は荒いし、女好きで(笑)自由すぎるところも変わっていません。
でも白髪混じりになったお父さんの姿を見て、ふと「不自由なく育ててくれてありがとう」と自然に思えたんです。
昔は失望ばかりだったお父さんとの関係も、今では少しずつ「一緒にいて悪くないな」と感じられるようになった気がするな・・・?
毎日会いたいわけではないけれど(笑)日本にいるならたまには会って、お父さんの笑顔を見るのもいいかもしれない。
今回の出来事を通して、「自分の思いだけじゃなくて、お父さんの思いも大切にしたい」と思えるようになったのは、私にとって大きな変化かもしれません。
元気でお酒を飲めるうちは、こんな時間は積み重ねたいな。
今まで育ててくれたお父さん(もちろんお母さんにも)親孝行しなきゃなと強くおもった家族旅行でした。

四国の食べ物はやっぱり美味しいなぁ✨
すず