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勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし

by NATU

世界1億3000万人のサモナーの皆様ごきげんよう。今回は前回までの”優しいM性感のキャストNatu”としてのブログじゃないので安心してください。でも、別の角度から安心できないブログになってしまいそうです。

今回は唐突に、あるPCゲームについて触れていきます。

――『リーグ・オブ・レジェンド』

このゲームのおもしろさを人に伝えるのは至難の業です。なぜなら、何も知らない人がそのゲーム画面を見ても、動画を見ても、何が起こっているのかよくわからないし、到底おもしろそうに見えないから。

それでも、ひとたびプレイしてしまうと、その奥深さに戻ってこられなくなっちゃうんです。僕が夢中で遊んでいたのは、シーズン7、8、9あたり。もう数年前ですね。当時は日本でのサービスが始まる前で、北米サーバしか稼働していませんでした。だからゲーム画面はすべて英語。”今日はネットワークが重い”だの、”なんかラグい奴がひとりいるせいでゲーム全体がやばい”だとか、そんな環境で無理やり遊んでいました。その後、日本サーバでサービスが始まることとなり、華々しくローンチされる、その過程を経験した時期になります。

『LoL』の歴史はそれなりに長く、15年以上経っています。ユーザー数が桁違いに多くて、この瞬間にも世界中のサーバで100万人が同時接続して遊んでいるような感じ。アカウント数だけだったら、1億3000万人が登録しているらしく…。その人気の理由のひとつとして、このゲーム、ただ遊ぶだけなら無料なんですよね。課金してもいいんですが、課金しなくても普通に遊べちゃうという豪気っぷり。いまだとそうした課金モデルのタイトルも当たり前のようになちゃってますが、これを15年前からやってるわけです。このあたりも多くのユーザーを獲得していった理由だと思います。

メインのゲームモードになっている「サモナーズリフト」は、1チーム5人で構成され、赤軍と青軍に分かれて勝敗を競う10人によるチーム戦。この、団体戦であることがゲームに没入するひとつの要因となってます。何せ、自分の活躍でチームを勝利に導いたり、逆に自分のミスでチーム全体の足を引っ張って試合が負けになる体験をしていくことになるわけです。

スポーツ感覚が得られる要因としては、ゲーム本体を取り囲む環境も挙げられます。いち早くプロリーグが設立されていて、2011年の毎年開かれている世界大会の優勝賞金は $50000、その賞金は年々増えていて、2024年では$2225000と、ただ事ではないことになってきています。まさしく、負けられない戦いになるわけです。Eスポーツなんて言葉が広まったきっかけとして大きく寄与しているタイトルであるとも言えます。

そんなプロの試合はともかく…

1ゲームは早ければ20分未満で決着しますが、接戦だったり両チーム決め手がなくてグダったりすると、1時間くらいになることもあります。”寝る前にちょっと1試合だけ”のつもりが、例えば20分直後に相手チームがサレンダーしたら「勝った気がしないからもう1試合!」となるし、例えばチーム内にtoxicな奴がいると、もうイライラが止まらず、逆ドーパミンでもう寝られなくなるし、ものすごいいいタイミングでガンクに入ってくれるジャングラーがいたら1ゲーム終わった後にチャットして「もう1ゲームDuoでやろう!」となります。何言ってんのかよくわかんないと思いますが…つまり”夜寝る前に1試合だけプレイしてから寝よう”なんてことは夢物語ってことです。

人に勧められてやってみる気になったとしても、敷居がものすごく高いのも大問題です。

”何も知らずにとりあえず遊んでみる”、なんてことをしようものなら、チームメイトの4人から20分間罵倒チャット(例えば「いますぐPCをシャットダウンしてこのゲームをアンインストールしろ!」みたいなこと)を送信され続け、”ピンを鳴らされ続ける”(ゲーム中にプレイヤー間でやりとりできる、簡単なコミュニケーション手段。この場合は、「オマエそっち行くな!」とか「オマエ敵が来てるの見えてないのか?○ね!」、というような意味合いのことを、ピンピン鳴るアイコンとSEで表現します)と思っていて間違いないです。世界中で愛されているこのゲームですが、そのぶんプレイヤーの年齢層も幅広く、小学生の男の子が親のPCで遊んでいる、みたいなこともあって…。そりゃもうカオスです(いまはそんなことないのかなぁ…?)。

ゲームバランスに関して言えば、”強キャラ”や”弱キャラ”は割とはっきりと存在するものの、こまめなアップデートが繰り返されているので、キャラクターバランスもその度に変化していきます。”使えないゴミチャンプ”だったのが、ひとつの要素が加わっただけで激ヤバ強チャンプになったり、またその逆もしかり。このアップデートが頻繁に…2週に1回くらい行われてゲームバランスが変わるのです。つまり日々情報を常に追いかけていないとすぐに取り残されてしまうという仕組み。なんだったら、アップデートの際にはキャラクターそのものも増えます。「アイツ誰?」みたいな。プレイ外のところでも時間を使って情報を仕入れ続けないと、スタートラインにすら立てないのです。

ポジションについても触れておきます。サッカーでいうなら、フォワード、ボランチ、サイドバック、とかってポジションがありますよね。それと同じように、『LoL』のゲーム中にもポジションが存在します。僕がやっていたのは「Mid」という、ようはマップの真ん中に陣取って、対面の相手と1対1で戦いつつ、チームを勝利に導くという重要なポジション。サッカーでいえば、ボランチですかね。それだけに、どんなスキルを使ってくるのかよくわからないようなチャンプが対面に来たら、もう絶対に勝てないわけです。そもそもが全体で5人のチームなのでもちろん全員が重要な役割なんですが、Midが押されてたら、それだけでチームは敗戦濃厚。つまり、責任重大なポジションというわけです。

僕が好きだったのは、Katarinaという人間型のチャンピオンで、ものすごく尖った性能のキャラでした。一番やってたシーズンでは、そのチャンプを世界で○位(一桁数字)になるくらい、ゲーム回数”だけ”はやってました。そのKatarinaというチャンピオンの適正ポジションがMidなので、Midを背負うしかなかったんですよね…。

ただ…やってもやっても、全然上達しなかったんです。毎日情報を拾っていないと置いていかれちゃうし、1ゲームするにもそれなりに時間がかかっちゃうし。とにかく中途半端な気持ちでできるようなゲームじゃないんですよね。

あらゆるゲームというものは95%のストレスと、5%のカタルシスで成り立っているものだと思ってます。屈辱に耐え抜いて勝利したりするとドーパミンどばどば。勝てると思っていたら逆転されたりして逆ドーパミンどばどば。敗北による鬱積と勝利による開放と、5対5のチーム戦ということが拍車をかけて、どっちに転んでもとんでもない感情の落差が生まれて、アタマがもーおかしなことになっちゃうんですよね。ぱぴぱぴ。

数年前、隙間の時間さえあれば”とりあえず1ゲームだけ(嘘)”を続けて、気付いたら窓の外が明るくなっていて翌日後悔する、という日々を繰り返してました。ほんとにダメでした。これ以上続けたら○んじゃう!って思って。以来、まったくやらなくなりました。

でも、やめると同時に決めたんです。このあと何年か経ったあとで老人ホームに入って、そこで毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日、ずーっとずーっとずーっとずーっとずーっとずーっとずーっと『LoL』やろうって。

もうこれ、何万文字あったって書ききれないのでそろそろ無理やりまとめに入っちゃいますけど。なぜ今回、こんなPCゲームのことをここに書いたのかっていうと…

やさしいグループのサモナー、すずさんが『LoL』やってたってことが判明しまして! それがすっごい驚いた、って話!

――ただそれだけのことだけを書きたかったのに、つい…

この↑ポストの続きを、今回書いたことになります!

あーもうだめだ! もっと書きたいけど、おしまいにするね! もう無理!!


【お詫び】長くてごめんね。