
ふと思う。
今の時代って、本当にすごい。
スマホを開けば、エッチな写真も動画も一瞬で出てくる。
便利になったと言えば、それまでなんだけど。
自分たちの頃なんて、そんなものじゃなかった。
エロ本一冊見るだけでも、一大イベントだった。
友達と裏山で遊んでいた時、茂みの中に泥だらけのエロ本が落ちていた。
「なんやこれー!」
そう言いながら笑って蹴とばす。
「ギャー!」
なんて騒いでいたけど、今なら白状できる。
あれは別に嫌だったわけじゃない。
蹴とばした拍子にページがめくれないか…を、心のどこかで期待していた。
思春期の男子なんて、みんなそんなものである。
その証拠に、いったん家に帰るも、そのエロ本が気になって気になってどうしようもなくなり、気づけば裏山へ戻っていた。
が、もう無かった。
多分、自分と同じことを考えた友達が持って帰ったのだろう。
出くわさなくて良かった。
まぁ、それくらい誰もがエロ本に飢えてたのである。
自分の場合、とにかくおっぱいが見たくて見たくて仕方がなかった。
その想いだけで毎日を過ごしてた気がする。
何なら、
「自分で書いてやれ!」
と、ノートにおっぱいを書きまくってた時期もあった。
何十おっぱい、いや、何百おっぱい書いただろうか…。
気が付けば「俺にも書いて!」と、頼んでくる奴も出てくるほど上達していた。
「混み合ってるから、来週でいい?」
あほだ。
すっかり売れっ子気分である。
クラスの女子からも完全に軽蔑されてた。
まぁ、当然である。
そんな自分が今では娘にSNSの危険性を語っている。
人生って本当に分からない。
(おわり)



















