メニュー MENU

Staff Blog スタッフブログ

バカオナニー創世記 ── オナニーという芸術の爆発💥

by MIKI

二週間前に続いてオナニーの話だ。
タイトルに「オナニー」と書いてある。
だが、これは性欲の話ではない。
ただ、ひたすらに欲望を追求したクリエイティブな少年の話である。

ちなみに、二週間オナニーについて考えていたら、「オナにぃ」という“ゆるキャラ”を創造してしまいました。
サラグランデのアンアン・パンパン……いや、ちいかわにも負けないんじゃないかと自負しているので、やさしいグループのマスコットキャラに採用してくれないかな😁

 

さて、ここからが本題です。
今回は、不自由だった時代、知識も道具もない中で、若い人間が持てる創造力を総動員し、だいたい全部間違えた記録である。

食料を汚し、家電を誤用し、思い出にまで手を出した切迫の果てにあったのは、若き才能が歪な方向へ全力投球された、バカで真剣なクリエイティビティだった。

そして今の私は、この文章を書く事自体がオナニーになっていると気づいている。
若い頃にやっていた事と本質は何一つ変わらず、汚す対象が日用品から文章に変わっただけだ。

 

|失われた「不自由」を求めて

現代の若者は、幸福だ。
指先ひとつで世界中のポルノに辿り着き、数千円で人間工学に基づくシリコン製デバイスが手に入る。

そこには「最適化」された快楽が用意され、誰が使っても、だいたい同じ場所に着地できる。
迷いは少なく、失敗は少ない。

だが、かつての思春期はいわば石器時代だった。
オナホールはアダルトショップの奥深くに鎮座し、Amazonも存在せず、18歳未満の壁が我々を阻んだ。

欲望はあるが道具も選択肢もない。
この不自由さが、我々を強引な発明家へと追い込んだ。
身の回りの日用品や食品、家電までを「イケるかどうか」だけで見直し、常識を外してエロスへ読み替えたのだ。

結果はほぼ報われない。
快楽は短く、後始末は長い。
残るのは虚無と後悔だ。

それでも、当時の我々には不自由の中で理想郷を掴もうとする滑稽で熱いエネルギーがあった。
これは失敗が生んだ青春の影である。

 

|カップヌードル・シンギュラリティ ── 縮れ麺の迷宮

深夜、勉強机のカップヌードルを眺め、「この麺のウェーブは名器の内部構造ではないか?」と思い立つ。
カッターで蓋に精密な穴を開け、熱湯を注ぐ。

しかし、熱湯にそのまま挿入すれば大火傷をする。
昂ぶる情熱を抑え込み、麺がスープを吸い、温度が下がるまでの30分間をじっと待つ。

いざ挿入して待ち受けていたのは無慈悲な「ふやけ」だった。
お湯を吸いすぎた麺は弾力を失ってドロドロに崩壊し、ストロークするたびにスープが溢れ、机の上は謎肉とエビが散乱するスプラッタな光景へと変貌する。

開発者の安藤百福氏の慈愛に満ちた笑顔を思い出し、食文化への冒涜にただ涙した。

「気持ちいい……はずなんだ……」

 

|コンニャク・エントロピー ── 崩れ去った偽りの肉体

「コンニャクは女性の肌の質感に近い」という出処不明の都市伝説に狂わされた少年達。
スーパーで板コンニャクを買い、帰宅後に包丁で中心に切れ目を入れて茹でる。
この工程こそエロティック錬金術のキモだ。

期待に震えて挿入すると一瞬は「これだ」と思うが、歓喜は数秒で絶望に反転する。
コンニャクには柔軟性はあるが構造的強度がない。

激しく腰を振るごとに切れ目は広がり、内側から組織が崩壊していく。
最後には「精子と水分でグズグズになったコンニャクの破片」が手元に残るだけだった。
そして、快楽に翻弄された愚か者はつぶやく。

「気持ちいい……はずなんだ……」

 

|炭酸ドリンク・インパクト ── 弾ける痛みと甘い罠

炭酸の刺激を粘膜で直接味わいたいという安易な好奇心から、コーラやサイダーを股間に振りかけてしごき始める。

だが現実は甘すぎる。
炭酸の刺激は一瞬でチクチクした痛みに変わり、直後には糖分による猛烈なベタつきが襲う。

尿道に逆流した炭酸が引き起こす焼けるような激痛。
ベッドシーツには茶色いシミができ、アリを呼びそうな惨状を残すのみであった。
少年はアメリカの自由の象徴に叫ぶ。

「気持ちいい……はずなんだーーーーー!!」

 

|掃除機・バキューム・ディストピア ── 機械神の暴力

吸引力=快楽という短絡的方程式が最大級の悲劇を生む。
親の留守中に掃除機を奪取し、ノズルを外して剥き出しの吸込口に向き合う。

スイッチを入れた瞬間、静かな住宅街に響き渡る轟音。
数千ワットの工業的パワーなら異次元にいけるはずだった。

しかし挿入した0.1秒後、「……ッッ痛ええええええ!!!」と絶叫する。
そこにあるのは快楽ではなく、亀頭や内臓ごと奪い取ろうとする工業的な暴力だ。

ペニスは真っ赤に変色し、内出血を察知した脳が全速力で萎えを命令する。
リビングの床に崩れ落ち、自らの愚行を反芻した。

慌ててスイッチを切った指先を見ながら、家電メーカーの技術力の結晶に敗北した事を噛み締める。

「気持ちいい……はずなんだ……」

 

|生卵・プロテイン・ハザード ── 固まりゆく生命

生命の源である卵の粘り気と温もりを理想のローションに見立て、マグカップで溶いた卵を電子レンジで人肌に温めて自身のすべてを浸す。

最初の数ストロークは素晴らしかった。
しかし大きな誤算が摩擦熱だ。
ピストン運動の摩擦で股間の温度が上昇し、タンパク質が反応して白身が白く、硬く凝固し始めた。

股間でスクランブルエッグが形成されていく恐怖。
部屋には生臭い匂いが満ち、深い絶望に包まれた。
風呂場で洗い流しながら、食材をこの様な形で無駄にした自分という人間に、深い絶望を感じる脳内に響く声。

「気持ちいい……はずなんだ……」

 

|シャワー・ハイドロ・ブラスト ── 制御不能の水圧

シャワーヘッドを外したホースの水圧は最強のデバイスになる。
浴室を実験場にし、蛇口を全開にする。

しかし昭和の蛇口は温度調節が極めて困難で、わずかなレバーの動きで熱湯か氷水に変わる。
水圧は心地よさを超え、皮膚を叩き切るような痛みとなって襲いかかる。

結局、理想のポイントを見つける前に、浴室は水浸しになり、「俺は全裸でホースに股間を差し出して何をしているんだ?」という哲学的な問いに身悶える。

「気持ちいい……はずなんだ……」

 

|ぬいぐるみ・ソフト・トラジディ ── 沈黙する目撃者

最後に行き着くのは、精神的な癒やしを求めた暴挙だ。
お気に入りのぬいぐるみのお腹にナイフで穴を開け、拠り所とする。
チクチクとした中綿の繊維が尿道付近を刺激し、不快感の極致。

さらに絶頂の瞬間、中綿が飛び出し、顔射された精子まみれのクマと目が合った時の精神的ダメージは計り知れない。

それは快楽の追求ではなく、幼少期の思い出の破壊であった。
賢者タイムの訪れと共に、私はただ泣きじゃくった。

「気持ちいい……はずなんだ……」

 

|賢者たちの荒野

我々の思春期とは「失敗の集積」だった。
食料品を汚し、家電を誤用し、思い出を破壊する。
効率も快楽も再現性もなく、残るのは後始末とわずかな虚無だけだ。

だが、あの頃の我々には確かに熱があった。
不自由な環境の中で理想郷に辿り着こうとする狂おしいエネルギーがあった。
現代の若者は最適化された道具を使い、そこに底の抜けた絶望はないだろう。

そして、同時に人生の教訓を得る機会も失われているのかもしれない。
これは成功の物語ではない。
快楽を求めて迷走し、何一つ手に入れられなかった者達の記録だ。

それでも我々は確かに燃え、確かに転び、立ち尽くした。
これは賢者になれなかった者たちが残した、愛すべき愚行の鎮魂歌である。

 

実は告白すると ── 先日の休みにスーパーへ行った時、板コンニャクの棚の前で一瞬だけ思った事がある。

「いや……今なら上手くできるんじゃね?」

そう思って、脳内会議が始まってしまった自分がいる。
ただ、それはもう大人として死んだ方がいいやつでしかない。

でも、私のエコバッグの中には、なぜかコンニャクが入っている。
使い道は……内緒だ。