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魔法少女とM性感の親和性 ── 全員ちょっと幸せで、ちょっと変態な世界

by MIKI

私は、ゴリゴリのバンドマンだ。
基本的にアニメとかそういうものとはほとんど縁がなく、私のアニメ知識はほぼマジンガーZで止まっている。

だが、なぜかゴリゴリのパンクスの日曜の朝はプリキュアからはじまる。
なぜなら、以前にもブログで書いたが、あれは優しさのムチで社会を管理し、可愛さというSMギアで“おじさん”の魂をリセットする国民的SMアニメだからだ。
プ◯キュアにおける心理的支配の三段活用

そして、最近その流れで、まどか☆マギカというアニメを見始めた。
これがまた秀逸なアニメであったので、少し紹介したいと思う。


これは優しい話です(たぶん)

『魔法少女まどか☆マギカ』というアニメがある。
可愛い女の子が、願いを叶えて、ちょっと大変な目に遭う話だ。

そしてM性感という業態がある。
可愛い(とは限らない)大人達が、願いを叶えて、ちょっと大変な目に遭う場所だ。

ふむ…ここまでは平和だ。
誰も怒っていないし、誰も悪くない。
むしろ全員が、「まぁ…悪くないかもね」みたいな顔をしている。
でも、その裏で何が起きているのかを、今日はそっと覗いてみたい。


願いは叶う。ただし、ちょっとだけ重たい

まどか☆マギカの世界では、願いが叶う。
ただし、ほんの少しだけ重たいものが後からついてくる。
いや、ほんの少しどころじゃないかもしれないけど、最初はみんな「まぁいけるっしょ」って思ってるから大丈夫だ。

M性感もだいたい同じだ。
・癒されたい
・認められたい
・ちょっと優しくされたい

これ全部叶う。
ちゃんと叶う。
その代わり ──
・お金を使う
・時間が溶ける
・なんかもう一回行きたくなる

でもここで重要なのは、誰も無理やりじゃないという事だ。
全員、自分の足で来て、自分の意思で帰る。
なんなら帰り道ちょっと元気になってる。
これ、完璧じゃないですか。


すごく丁寧な“選択の案内人”

この世界には、親切な案内人がいる。
キュゥべえだ。
彼はとても誠実だ。
・嘘はつかない
・ただ、全部は言わない
・感情もあまり挟まない

でも、ちゃんと説明はしてくれる。
なんならかなり丁寧だ。
これ、どこかで見たことない?
そう、風俗の受付だ。

風俗の受付もだいたいこうなる。
・コースの説明をする
・料金を案内する
・オプションを提示する

で、最後に聞かれる。
「いかがなさいますか?」
決めるのはあなたです、という顔をしながら、実はもうほぼ決まっている、あの感じ。

優しい世界だ。
ちゃんと選ばせてくれる。
選ばせてくれるから、ちゃんと満たされる。


ちょっとだけ足りない、が一番ちょうどいい

人間って不思議なもので、全部満たされると「はい終了」ってなる。
でも、ちょっと足りないとどうなるか。
「もう一回だけ」ってなる。

まどか☆マギカも、そんな感じだ。
全部がハッピーじゃない。
でも全部が不幸でもない。
だから続く。

M性感も似ている。
・ちょっと焦らされる
・いいところで終わる
・なんか余韻が残る

で、帰り道に思う。
「めっちゃ満足してるんだけど…なんかもうすぐに行きたいな」
これ、誰も悪くない。
設計や構造が出来すぎているだけだ。


祈りと呪いの等価交換

そしてここで、少しだけ真面目な話をする。
この世界の根っこには、ある種の“等価交換”がある。
まどか☆マギカの世界では、「希望を祈れば、それと同じ量の絶望が生まれる」というルールがある。

これ、M性感に置き換えるとこうなる。
日常のストレスや孤独という“呪い”を、プレイという“全肯定の祈り”で一時的に中和する行為。
でも当然、完全には消えない。
中和した瞬間から、また新しい呪いがゆっくり溜まり始める。

だから人は、また来る。
つまり「ちょっと足りない」は、ただの演出ではなくて、この循環そのものの副作用なのである。

もう一つ、ちょっと意地悪な見方をするなら ──
魔法少女が絶望して魔女になるあのプロセス。
あれは、ある意味で“究極の賢者タイム”に近い。

・魔法少女(入店中)
 → 無敵の全肯定。夢が叶っている状態
・魔女(退店後)
 → 魔法が解け、現実と直面する状態

完璧だ。
どう考えても気持ちよく終わる構造ではない。
だが、先ほど書いた通り、人は帰り道に、ちょっと元気になっている。
つまりこれは、完全な“魔女化”ではない。
じゃあ何が起きているのか。

── たぶん、プレイ後に書く口コミ投稿だ。
口コミを投稿する事で自らの内面にいるキュゥべえ的な存在が、“次に来る理由”を提示している。

・また来ていい理由
・もう一回だけやってもいい理由
・今回で終わりじゃないという逃げ道

これが、いわばグリーフシードだ。
絶望を完全に爆発させる前に、ちょうどいい形で回収して、次へ繋げる。
優しい…とても優しい設計だ。
── だからたぶん、やめられない。


優しさって、すごい

この話で一番面白いのはここだ。
誰も怒鳴らないし、誰も命令しない。
みんな優しい。
・否定されない
・受け入れられる
・なんなら褒められる

するとどうなるか。
人は安心する。
安心するとどうなるか。
ちょっとだけ、委ねる。
委ねるとどうなるか。
楽になる。
楽になるとどうなるか。
また行きたい。

すごい。
全部優しさで出来ている。


全員、ちょっと幸せで、ちょっと変態

ここまでくると、もはや善悪の話じゃない。
誰も騙していない。
誰も無理やりじゃない。
全員が納得していて、全員がちょっと満たされていて、全員がちょっとだけ足りない。
そしてその“ちょっと足りない”を理由に、また同じ場所に戻ってくる。

これを何と呼ぶか。
依存と言うには、ちょっと優しすぎる。
幸福と言うには、ちょっと不完全すぎる。
だからこれはきっと、“ちょうどいい不完全さ”で出来た変態の世界なんだと思う。


だから、たぶんこれは優しい

魔法少女まどか☆マギカとM性感。
全然違う世界に見えるけど、やっている事は割と似ている。
願いを叶えて、少しだけ代償を払って、でもその代わりに、ちゃんと何かを得る。
それだけだ。

そして人はたぶん、完全に満たされる事よりも、「もう少し欲しいな」と思いながら帰る事の方が好きだ。

── 不思議だね。


そして、最後に ──
ここまで読んで「なるほど」とか思った人。
一回落ち着いて欲しい。
冷静に考えてくれ。
私は今、魔法少女とM性感を同じ構造で語ってる。
どう考えてもおかしい。

でも、この魔法少女というジャンル。
なんと、我らが代表の【元祖優しいM性感♡】すずさんも沼津店の写メ日記で、韓国の女児向け魔法少女アニメ『ティニピン』について、熱く語っていらっしゃいます。
なんという偶然!なんというタイミング!!

ここまで来ると、もう偶然ではない。
業界全体が魔法少女に侵食されている可能性がある。
怖い話だ。
いや、別に怖くはない。
要するに私は今、魔法少女のおかげでM性感の仕事を理解し始めている。
人生、どこで何が役に立つか分からない。