
現役で働いていたとき、私も周りと比べてしまうことは全然ありました。
自分より可愛い子、お店で売れてる子、写メ日記がすごく上手な子。
「私って、あの子より可愛くない」って思ったり「この子は毎日ちゃんと出勤してて偉いな、私は全然できてないな」って落ち込んだり。
でも私、比べてしまう相手に対して、敵意を持っていたわけではなかったんです。ひがみとか嫉妬とか、そういう気持ちじゃなくて。ただ純粋に「羨ましいな」って思ってました。
そして、どこかで「この人を超えたいな」とも思ってた。相手はそんなこと思ってないかもしれないけど私の中では、勝手にライバルにして密かに火をつけてました。
だから、比べて落ち込むっていうよりも「どうしたら私もあの人みたいにできるかな」って考えて、自分なりに努力したと思います。
でも、不思議と私は、その努力の中で心が折れたり追い詰められたりすることはあまりありませんでした。それはたぶん、ありがたいことに「超えたい」と思ったその人たちを実際に超えられるような実績を比較的早いスピードで作れたからだと思います。もちろん楽な道ではなかったけど、結果が出てくることで少しずつ自信もついていったし「私もちゃんとやれてる」って思えた瞬間があったんです。
今、もし「自分なんてダメだ」「あの子みたいにはなれない」と落ち込んでる子がいたら、私はこう伝えたいです。
私はたまたま“負のエネルギー”をパワーに変える力があっただけ。
隣の子を羨ましいと思って、それを「超えてやる」っていう原動力にできた。でも、それって誰もができることじゃない。私自身、この仕事に“命を削って”向き合っていたからこそできたんです。昼職もせずに、顔出しもして、本気でこの仕事一本で生きてた。だから、その熱量で走れたし自分を追い込めた。
でも、みんながそうじゃなくていい。
学生さんだったり、昼職をしながらだったり。状況が違えば、働き方も違って当然です。だからこそ同じ土俵で比べる必要はないと思うんです。
他の子の写メ日記を見ることはとてもいいこと。いろんな子のやり方から学べることは本当にたくさんあります。でも、その学びを“自分を責める材料”にはしないでほしい。
あの子の方が人気がある、必要とされてる、私はいらない存在なんじゃないか
そんなふうに思ってしまう気持ちもわかるけど、その考えが、あなたの良さを曇らせてしまうこともあるから。あなたはあなた。その子はその子。見えない部分まで含めてみんな違う人生を歩いています。
もしM性感のお店で働いてるなら経験や技術、積み重ねてきたものが自信に変わるまで少し時間がかかることもあります。
でも大丈夫。焦らなくていいし、比べなくていい。
ただ、「今はそういう波のときなんだ」って一度立ち止まって自分の状況を見てあげてください。
今まさに比べてしまってしんどい子がいたら、比べる時間があるなら写メ日記を一本書きましょう。考えすぎる前に、動いてみて。
その一歩が、きっと自信につながるから。