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尿道という可能性──人類の進化記録

by MIKI

5年前のあの日、私は“改造手術”を受けた。
敵はショッカーではない。
──医療である。

麻酔から目覚めた瞬間、違和感があった。
股間が……USBポートになっていたのだ。
そう、私は知らぬ間にカテーテルをインストールされ、Human OS ver.2.0 にアップデートされていた。

もはや人間ではない。
私は、半分マゾヒスト/半分デバイスの存在に進化したのだ。

医療行為という名の人生最大の羞恥イベント

尿意が暴走し、脳はクラッシュ寸前。
そこへ、若くて可愛い看護師さんが二人登場。
両サイドから私の足を持ち上げ、M字開脚の様な姿の私から淡々とカテーテルを抜いていく。

「……っ!」

声にならない悲鳴。
羞恥と感謝と混乱が入り混じるこの状況、
まるで“改造人間の再起動セレモニー”である。

白衣の天使たちは笑顔で言った。
「はい、もう少しで終わりますからね〜」
その瞬間、私は悟った。

医療とは、羞恥を合法的に行うイベントである。

いや、正確に言えば──
命を救うふりをした羞恥プレイである。

私の尊厳は、医療の名のもとにフルオープン。
“看護師さんの視線”という名のレーザー光線で、私のプライドは分子レベルに粉砕された。

だが奇妙な事に、私は笑っていた。
この屈辱を…どこかで楽しんでいる自分がいたのだ。
そう、羞恥とは、痛みと笑いの融合エネルギーなのだ。

KYゼリーは哲学的潤滑剤である

少し前に、当店の講師でありキャストさんでもある“きいさん”に、実は尿道プレイに興味があるんです的な話をした。
私は震えながら聞いた。(以下、多少意訳あり)

「尿道に管を入れるって、すごいですよね?」

彼女は穏やかに笑って答えた。

「怖いのは当然。でもね、怖いからこそ、正しい知識でやるんです。」

──名言である。
その一言で、私のHuman OSのカーネルが更新された。

さらに彼女は続けた。

「安心・安全の為にKYゼリーを使うのです。」

さすが、お客様の事をしっかり考えた素晴らしい意識である。
あのヌルヌルには、心理的セキュリティアップデートが仕込まれているのだ。
潤滑とは物理現象ではなく、信頼のプロトコルである。

そう、ヌルヌル=信頼。
KYゼリーとは、心の摩擦を減らすための精神OSだ。

改造人間としての悟り

それ以来、私は何かにつけて思う。
仕事でミスした時も、日常生活で嫌な事があった時も、あれは全部“精神的カテーテル挿入”である。

社会とは、我々の尿道に管を通してくる巨大システムなのだ。
だが人間は賢い。
時間が経てば、その痛みを笑いに変換する。
つまり、笑いとは羞恥のエネルギーリサイクルである。

羞恥を笑える者こそ、真の進化型改造人間。
私は今、胸を張って言える。

「私は尿道を経て、Human OS ver.2.0になった。」

恥を笑い、痛みを美学に変える。
それが人間がアップデートされる唯一の方法だ。

結論:人間、だいたい改造されている

5年前、私はただの凡人だった。
だが今は違う。
羞恥によって進化した、尿道系進化型改造人間である。

痛みにWi-Fi、羞恥にBluetooth。
信頼を接続し、笑いで再起動。
私の体内には、今日も小さなプログラムが走っている。

「羞恥を恐れるな。それは、お前の再起動スイッチだ。」

尿道に神あり。
羞恥に笑いあり。
痛みにアップデートあり。

しかし…これだけ語りましたが、実はいまだに尿道プレイは未経験である。

それでは、また!