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コミュ障からの脱却

by すず代表

もともと私は人と会話をするのがすごく苦手でした。

今も正直、大勢の人がいる場所で話すのは、しっかり気持ちを切り替えないとしんどいです。親戚の集まりなんかは余計に苦手だし友達だって本当に心を許した人じゃないと深い話はできません。昔の私は「なんでこんなに人と話すのが苦手なんだろう」ってずっと悩んでいました。

特に接客を始めた頃は、お客さんとの会話にとても苦戦しました。無口なお客さんだと余計に「何を話したらいいかわからない」。相手が会話のキャッチボールを返してくれないと焦って「話さなきゃ、話さなきゃ」と自分を追い詰めてしまうことも多かったです。

そんな私が「会話を得意にしよう」と思ったのは正直なところ自分が「変わりたいから」ではありませんでした。

私はもともと大勢の前で話すことや配信・YouTubeで話すのは全然苦じゃないんです。むしろ、マイクを持って100人に向かって話す方が得意。でも「会話」になると途端にダメになっちゃうんですよね。

ただ、接客では「会話」が一番大切です。そのスキルがなければ、お客様にリピートしてもらえることはないです。だから「もっと人との会話が得意にならなきゃ」と仕事に向き合うために決意しました。

最初に意識したのは「相手に合わせる」こと。
無口なお客さんの場合とにかく相手の空気に合わせるのが一番早いんです。話す量も、テンションも、相手のペースに寄せていく。そうすると会話が自然と続くようになりました。

それまでは「いっぱい話して嫌がられないかな」と迷いがありました。でも、ある時から「向こうは女の子とイチャイチャしに来てるんだから」と割り切ることにしたんです。そのマインドに変わってからは会話に迷いがなくなり、結果的にすごく楽になりました。

そこに追加して「自分の話をたくさんする」ことにも重点を置きました。ただし、ここでいう“自分”は本当の私ではありません。

接客の場では「その人が好きであろう子」を演じるのが一番。男性が理想とする女性像を意識しつつ、その人の最適解のキャラクターになりきるイメージです。お店のカラーによってもキャラは変えていて私の中には何人もの“すずちゃん”がいました。

こうして会話力を磨いた結果、数字にもつながるようになりました。

正直プライベートでは相変わらずです。仲が良いと思った人にしか話さないし、愛想を振りまくようなこともしません。皆さんが思う“すず”とは、もしかしたら違うかもしれません。接客時代の私は人に流されやすくて、相手に合わせすぎていました。

でも今は店を持つ責任もあってか自己中心的になったというか、自分の考えや軸が強くなりました。良い意味でも悪い意味でも「自分軸」で生きるようになったと思います。他人軸で生きるのは楽なようで、メンタルを削られるもの。自分軸で生きるようになってからは病むこともほとんどなくなりました。

もちろん、これは自己中に見えるかもしれません。でも自分がずっと仕事を続けていくためには必要なマインドです。自分がブレると企業もブレる。だから「これはやらない、これはやる」と自分の信念を曲げずに発信していきたいと思います。

会話が苦手だった私も、こうして仕事を通して変わることができました。

だからもし今「人と話すのが苦手…」と思っている人がいたら伝えたいです。

最初は無理に得意にならなくていい。

相手に寄り添ってみること、少しだけ自分の殻を破ること。その積み重ねで変わっていけます。