
みなさん、ペットとか飼ってますか??
ペットといえば犬や猫を思い浮かべる人が多いでしょう。
でも我が家は一味違います。
飼っているのは「蛇」と「土壌生物系の昆虫」。
つまり、もふもふ成分ゼロ。
鳴き声もゼロ。
おやつにチュールをねだられることもゼロ。
代わりにあるのは、とぐろ、落ち葉、そして沈黙。
なかなかストイックなラインナップです。
蛇は3匹。
名前を呼んでも来ないし、芸もしないし、感情も読めない。
唯一の特技は「じっとしてる」こと。
とぐろを巻いて動かない姿は、もう悟りの境地。
こちらが「焦らず生きろ」と説法されてる気分になります。
脱皮したときなんかは「おぉ!一皮むけたな!俺もがんばろう!」と勝手に人生とリンク。
もうほとんど“生きる自己啓発本”です。
ちなみに彼らのご飯は…「冷凍ネズミ」。
これはあまり人には言えないのですが、お陰で我が家の冷凍庫はネズミでパンパンです!
そして昆虫たち…といっても、カブトムシやクワガタのようなスーパースターではありません。
我が家のスターは「ダンゴムシ」や「ワラジムシ」といった土壌生物。
名前を聞いたこともない様な昆虫もいます。
奴らは、ひたすら落ち葉を食べ、せっせと土をつくる。見た目は地味ですが、働きぶりはブラック企業も裸足で逃げ出すレベル。
友人に「うち、ダンゴムシ飼ってるんだ」と言うと、だいたい「……へぇ」と言われて話が終了します。
いいんです、彼らの魅力は一部の選ばれし者にしかわからないのです。
なぜこんなカオスな生態系が家に広がっているのか?
理由は大学生の長男。
大学で爬虫類や昆虫の研究を勉強しているので、「観察するのに必要だから」と連れて帰ってくるのです。
最初は「また変なの連れてきやがったな…」と思ってましたが、気づけば私も蛇の脱皮スケジュールをカレンダー管理し、ダンゴムシの繁殖状況を観察。
完全に研究助手です。
それにしても、これらのペットの共通点は「静か」なこと。
吠えないし、鳴かないし、散歩も不要。
むしろ観察しているつもりが、逆に観察されてる気すらします。
蛇にじっと見られると、「いやいや、こっちの生活を研究してんの、お前だろ!」とツッコミたくなります。
ここまで聞くと「なんだかんだで不思議だけど楽しそうだな」と思うでしょう。
しかし!甘い!ここからが真のクライマックス!
実は……我が家では世の中の嫌われ者ゴキブリも飼ってます!!!
しかも繁殖まで!!!
息子いわく「研究に必要だから」。
私いわく「必要なのは勇気と強靭なメンタル」。
ケースの中では日々、見事な大家族ドラマが展開中。NHKでドキュメンタリーが組めそうな勢いです。
来客に見られたら即アウト。いや、友人失うどころか人間関係の生態系まで崩壊しかねません。
犬派?猫派?いやいや、もうそんな次元じゃありません。
ほぼリアルテラフォーマーズな我が家ですが、そのうち我が家のゴキブリによって地球が支配されない事を望みます。
それでは、じょうじっ!